建築系のお仕事は技術系の学校等で学んだことがなくとも出来ます。単純な関数や計算が出来、社会常識があって、向上心があれば誰でも覚えられます。建築設備の場合の主な理論としては、流体力学となりますが、力学の全てを知る必要もないし、要求もされません。(要求されたら先輩に聞いて下さい)管内の圧力は一定ではないし、流速も一定ではないくらいの理屈(ベルヌーイの定理・連続の法則式)等が解れば問題ないです。その他は多岐に渡りますが実践で学ぶなり、本を読むなり、試験を受けるなりして覚えて下さい。

学問も仕事も一度に覚えることは不可能ですし、知識には熟成が必要です。これは脳に関する実験でも明らかになりつつあり、経験のあるかたもいるかと思いますが、インプットされた知識は脳に定着するのに多少時間がかかるそうで、その積み重ねで点と点がつながるといった流れらしいです。本当に手に職をつけたいと考えるならば体系的に自分の頭を整理して計画を立てて努力して下さい。努力は報われるとは綺麗事はいいませんが、何事も行動を起こさなくては先には進みませんし、失敗は行動がなくてはあり得ません。あと、本を沢山読んで下さい。本は理解力を養うという思考には最適です。理解力は設計図や施主の意向を読み解く上で欠かせない思考です。

一流の技術者は機能面、経済面だけを考えるだけではありません。施工時の安全面も常に考慮しています。劣悪な環境の建設現場で数百キロの重量物を10メートルの高所で設置したり、数百メートル上空へ設置したり、数トンの重量物を設置したりと手順が一つ違えば大災害につながることの連続です。施工者が2手3手先を考えられる図面、危険部位を避ける図面、上下作業が発生しないような図面等を設計者や施主に確認を取りながら、要望を出しながら進めていきます。根本的な理論や手順や設計意図を理解していないと出来ない仕事です。「本にこう書いてあるのでこう書いた」・「設計図がそうだった」という理屈は通用しません。そういったことを1枚の図面に集約できるのが我々技術者です。